ガスコンロ周りのやり直し工事
リノベーションにおいて
意外と抜け落ちてしまっているのが
ガスコンロ周りの不燃仕上げです。
例えば、
火器(ガスコンロ)と
木材との間には
一定の距離の確保が必要とされますが
まれに、その距離が足りないことがあります。
ちなみに、ガスコンロから15cmの範囲内に木材があっては
いけないということになっています。
普段、例えば、設計図面などない状態で工事をする場合は、
大工さんがかならず仕上がりの寸法を聞いてくるので
自然と、ガスコンロと木材の離隔距離を指示できますし...
自分で図面を描くのであれば
いままでのところ、その点には気がついています。
ただし、今回は、出来上がっていた設計図面のままに
工事してしまったことで
ガスコンロと木材の距離が近すぎる結果となってしまいました。
その結果、やり直し...
木製の笠木を、数cm、上方に移動するだけなのですが
これがけっこう大変で、
大工・塗装・クロス・タイル・コーキング
という5種類の工事が必要なので
なんと、十万円以上の費用が掛かっています。
ちなみに、右の写真もやり直しが必要だった例です。
大工さんが綺麗に壁を造ってくれたのですが
ガスコンロの前にベニヤがあっては良くありません。
表面に、不燃のキッチンパネルを貼るので
気にしない方々も多くいらっしゃいますが
長期間の加熱により、内側でベニヤが炭化することが懸念されますので、不燃材料を使いたいところです。
このときは、すぐに気がついたので問題ありませんでしたが
キッチン設置後に気がついた場合は、やはり、やり直し工事に多額の費用がかかってしまいますし
ひょっとすると、内部のことなので、気がつかないということも考えられます。
新築の時には、まず忘れることなく設計または施工できているものですが、
リノベーションの際には、意外と抜け落ちていることが多いので、とても注意が必要です。
それではまた